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診療録

  1. 女性化乳房の失敗実例に学ぶドクターの選び方
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女性化乳房の失敗実例に学ぶドクターの選び方

女性化乳房の失敗実例に学ぶドクターの選び方

先日、他の病院で受けた女性化乳房の治療に満足できなかった男性から、THE CLINICにご相談が寄せられました。そこで、以前に同様のご相談で来院された男性の再手術の様子と、そこから見えてくる失敗しないドクター選びについて考えてみましょう。

2回目の乳腺切除と脂肪吸引

女性化乳房 乳腺切除 脂肪吸引

それは、他の病院で真性女性化乳房の治療を受けられたものの、まだ膨らみが気になるというご相談でした。乳腺用エコーを使って診察したところ、脂肪と乳腺がまだ残っていたため、胸の膨らみが消えていないと判明。そこでベイザー脂肪吸引で脂肪をしっかり取り除き、その後に乳腺切除手術を行うことにしました。

胸の脂肪吸引に必要な2つの要素

女性化乳房 ベイザー脂肪吸引

そもそも胸は線維質なので脂肪吸引が難しく、取り残しという失敗が起こりやすい部位。それを防ぐためのポイントが、ベイザー脂肪吸引と電動カニューレのPOWER X(パワーエックス)です。
ベイザー脂肪吸引は特殊な超音波で脂肪をバラバラにすることができるため、後は吸引管で回収するだけ。力技でゴリゴリ脂肪を削り取る従来の脂肪吸引よりも、少ないダメージでほとんどの脂肪を除去できます。しかし、線維質な胸となると話は少し違ってきます。ベイザー脂肪吸引の作用に加え、カニューレの先端が回転するPOWER Xなくしては、THE CLINICの目指すレベルの仕上がりは実現できません。
しかもこのケースのような2回目の脂肪吸引は、線維質がより硬く太く変化しているケース。ベイザー脂肪吸引とPOWER Xは必須と言えるでしょう。

1回目の胸の傷跡より小さな傷で乳腺切除

女性化乳房 乳腺切除 傷
乳輪下に薄く残る白い傷跡が1回目のもの。今回は乳頭下のごく小さな傷

この方の場合、1回目の手術の傷跡を開きたくないというご希望もありました。そこで1回目の乳輪に沿った傷よりも小さく目立たない乳頭下の数ミリの傷で乳腺切除を行うことに。これが可能なのも、乳腺切除前にベイザー脂肪吸引でしっかり脂肪を除去しているから。乳腺を取り囲む脂肪がなくなっているため、除去しやすくなっているのです(詳しくは、第19録「女性化乳房の傷跡写真を公開! 胸の傷を小さくするコツ」へ)。

女性化乳房治療で失敗しないドクター選びの3ポイント

女性化乳房の治療において、ベイザー脂肪吸引やPOWER X(パワーエックス)が重要だとは言いましたが、それを操作するのは人であるドクター。正しい判断ができる知識や、高性能な機器に見合った技術力が大前提なのは言うまでもありません。
このケースからは、次のようなドクターを見極める3つのポイントが見えてきます。

ポイント1:女性化乳房の経験値

女性化乳房 治療 エコー
エコー検査にも経験や知識が必要

女性化乳房の手術で失敗しないための第一歩は、正確な診断と治療方針の確定です。ご紹介した再手術の症例も、1回目のときにしっかりと乳腺と脂肪の状態を把握していれば、結果は違ったかもしれません。
また、THE CLINICに寄せられたメール相談の中には、「偽性女性化乳房と診断され脂肪吸引したけど効果がなく再診したら、真性女性化乳房と言われた」というものも。真性か偽性かで治療方法は異なりますし、乳腺の状態や大きさによって手術方針が変わってくるので、エコー検査での乳腺の見極めは絶対です。そのため、症例経験が豊富な目の肥えたドクターを選ぶ必要があります。

ポイント2:ベイザー脂肪吸引の経験値

ベイザー脂肪吸引 医師 セミナー
ベイザー脂肪吸引の技術セミナーの様子。 セミナーで基礎を習得後、実際にどれくらいの経験を積んでいるかがポイント。

女性化乳房の経験値の次は、ベイザー脂肪吸引の経験値をチェックしましょう。先にも言いましたが、胸の脂肪吸引は他の部位より線維質ということもあり、難易度が高い部位です。従来の機器を使うのであれば尚のこと。しかし、ただベイザー脂肪吸引を使えば良いというわけではありません。誰でもスーパーカーを運転できるわけではないように、高性能機器には相応の操作技術が必要。それが伴わなければ、むしろ失敗のリスクを高めてしまいます。
ベイザー脂肪吸引の症例、中でも胸の手術経験が豊富かどうか、事前に確認しておきましょう。

ポイント3:美的視点があるかどうか

女性化乳房治療のゲストは、見た目を気にして手術を決意されている方がほとんど。しかも形成外科病院ではなく美容外科病院を選ばれているのですから、単に膨らみがなくなれば良いというわけではないでしょう。ご紹介した再手術の症例でも、膨らみをなくすことに加え、薄く大胸筋のラインが出るようデザインしています。
脂肪吸引のボディデザイン技術はとても高度なので、女性化乳房の治療にそこまで必要ないと考えるドクターもいるかもしれません。ただTHE CLINICでは、美容外科医と名乗る以上、どうしたら傷跡が最小限に押さえられるか、より男らしい胸部になるかといった治療後の見た目まで考え、提案することが当然だと考えています。

知恵まとめ
  • 女性化乳房治療の失敗修正は初めて治療するより困難
  • 失敗しないためには、ドクターの経験値を細かく確認
  • 美容外科で治療するなら、ドクターの美的意識もチェック
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