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女性化乳房の傷跡写真を公開! 胸の傷を小さくするコツ

女性化乳房の傷跡写真を公開! 胸の傷を小さくするコツ

女性化乳房の治療相談では、傷跡についての質問がしばしば寄せられます。見た目のコンプレックスで手術を決意されているのですから、目立つ傷跡ができないか心配するのは当然ですよね。
そこで今回は、実際の症例写真をご覧いただきながら、傷跡を最小限に抑える工夫についてお話しましょう。

ベイザー脂肪吸引で胸の傷は小さくなる?

女性化乳房 傷
女性化乳房の手術では通常、乳輪下を三日月型に切開して乳腺切除を行う

乳腺が発達した真性女性化乳房の手術では、通常、乳輪の下側の縁を三日月型に切開して乳腺を取り出します。ただ女性化乳房の治療は、見た目のコンプレックスを解消することが目的のひとつ。美容外科医としては、できるだけ小さな切開で済む方法を考えます。そこで実際に行っているのが、第16録「乳腺切除後の傷跡を目立たせない3つの手順」 でも触れた、乳腺切除の前に脂肪吸引を行うという方法です。

傷の位置も大きさも変わる! 脂肪吸引のメリット

ベイザー 傷
ベイザー脂肪吸引を併用したことで、8mmという小さい傷に抑えられた症例

では乳腺切除前に脂肪吸引を行うことで、具体的にどの程度、傷を目立たなくすることができるのでしょうか。以前行った女性化乳房の手術を例にご説明しましょう。
こちらの方は、術前のエコー検査で両胸に2.1cmの乳腺が確認されました。しかし、線維質な胸の脂肪吸引に有効なベイザー脂肪吸引を上手く利用したところ、胸の傷は乳輪下よりも目立たない乳頭下の約8mmの傷に抑えることができました。

脂肪吸引の傷跡もほとんど分からず

そこで気になるのが、「乳腺切除の傷は目立たなくても、脂肪吸引の傷跡が目立つのでは?」ということではないでしょうか。これも心配には及びません。ベイザー脂肪吸引の傷は7mm程度。傷となるカニューレ(吸引管)の挿入口を設けるのは脇の下のシワに沿った位置です。
さらに、カニューレの操作で傷口が広がったり跡が残ったりしないようにも備えます。使用するのはスキンポートと呼ばれる器具。手術の際、傷口に装着するプロテクターで、カニューレ操作の摩擦などから傷の広がりを防ぎます。
こういった配慮により、日常生活で傷跡が目立つようなことはまずありません。

ベイザー カニューレ スキンポート

三日月型の傷の場合も、脂肪吸引の効果はアリ

ご紹介した症例は乳腺が小さいケースでしたが、乳腺が大きい症例ではベイザー脂肪吸引を併用したとしても、乳頭下からアプローチできないことがあります。その場合はやはり、乳輪下縁の三日月型の切開で手術をします。ただ、こちらも事前の脂肪吸引効果で、三日月の大きさを最小限に抑えることが可能です。

9cmクラスの乳腺摘出も最小限の傷でOK

こちらがその症例のひとつ。術前のエコー段階で両胸5cm以上の乳腺が確認されたため、乳輪下縁に三日月型の傷をつくり摘出する方法を選択しました。
実際に取り出してみると、右胸約7cm、左胸約9cmの乳腺。しかしベイザー脂肪吸引を併用したことで、乳腺の大きさにしては最小限と言える3.5cmの傷に抑えられました。数字で見ると大きく感じるかもしれませんが、症例写真をご覧ください。ほとんど目立たない傷であることを理解いただけるかと思います。

女性化乳房 傷


乳腺周囲の脂肪をキレイに除去しているので、第12録「胸が凹む!? 保険診療と自由診療で違う女性化乳房の治療法」にもあるように、乳腺があった部分だけが凹むこともなく、自然な胸のラインに仕上がりました。

知恵まとめ
  • ベイザー脂肪吸引を併用すれば、乳腺切除の傷が最小限に
  • 小さい乳腺なら乳頭下に1cm以下の傷で対応可能
  • 大きな乳腺だと乳輪下の傷だが、見た目にはほとんど分からない
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