診療録

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女性化乳房に筋トレは無意味!? 正しい治療法とは?

女性化乳房に筋トレは無意味!? 正しい治療法とは?

女性化乳房による胸の膨らみを抑えるために、一生懸命筋トレをされる方は少なくありません。ここでご紹介するお二方もトレーニングに励んでいた方でしたが、残念ながら女性化乳房は筋トレでは解決できません。それはなぜか? 女性化乳房治療に手術が有効な理由について解説しましょう。

大胸筋トレーニングで症状が悪化?

真性女性化乳房 大胸筋 大胸筋 横

子供の頃から胸の膨らみがコンプレックスで、大胸筋のトレーニングを積極的に行っていた方の症例です。胸の膨らみの原因は皮下脂肪でした。このような偽性女性化乳房の場合、大胸筋を鍛えれば改善されると思うかもしれませんが、実はトレーニングが有効なのは内臓脂肪で、皮下脂肪への効果は期待薄なのです。むしろ、大胸筋の上に脂肪がたくさん蓄積されているため、筋トレをすればするほど脂肪が底上げされて、胸の膨らみが余計目立つようになってしまいます。 そこで行った治療が胸部の脂肪吸引。術後に体重が5㎏程増えたそうで、少し胴回りは大きくなっていますが、胸はすっきりとフラットに仕上がっています。ご本人も術後の胸のラインの変わりように大満足。「勇気を出してクリニックを受診して良かった」と喜んでくださいました。

体脂肪10%まで落としても胸の膨らみは……

乳腺 除去
[摘出したごく小さな乳腺]

次の方も若い頃からずっと胸の膨らみに悩んでいたと言います。ジムへ通い、体脂肪が10%以下になるまで身体を絞ったものの、胸の膨らみだけはどうしても落とせずカウンセリング相談にいらっしゃいました。 エコー検査の結果、ごく小さな乳腺が確認されましたが、膨らみは脂肪によるものだと判明。ベイザー脂肪吸引の適応と診断しました。ただ、今回はご本人が“極めて平らな胸にしたい”と希望されたので、それ程発達していませんが乳腺の除去も行っています。フラットな胸板を作るには脂肪吸引と乳腺除去が最も確実な方法だと言えるでしょう。

知恵まとめ
  • 女性化乳房の胸の膨らみは、大胸筋と無関係なので筋トレでは解決はできない
  • 筋トレに励んだ結果、脂肪が底上げされて余計に胸の膨らみが目立つことも
  • 平らな胸板を希望する場合は、ベイザー脂肪吸引と乳腺切除の併用が有効
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